事業等のリスク
岡谷鋼機グループの経営成績、財政状態、株価等に重要な影響を及ぼす可能性のあるリスクには以下のようなものがあると考えています。なお、文中における将来に関する事項は、第79期有価証券報告書提出日(平成27年5月29日)において、岡谷鋼機グループが判断したものであります。
経済環境が変化するリスク
岡谷鋼機グループは、日本・アジア・北米・欧州等においてグローバルな事業展開を行なっています。国内はもちろん、世界各国の景況変動により、経営成績および財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。
商品市況の変動によるリスク
岡谷鋼機グループは、鉄鋼製品をはじめとした多様な商品を扱っていますが、市況の変動への適宜な対応ができなかった場合、経営成績および財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。
為替変動によるリスク
岡谷鋼機グループは、国内外において外貨建取引を行なっています。営業取引においては、為替変動リスクを軽減するため、原則として実需に基づく為替予約等のデリバティブ取引を締結していますが、海外連結会社の外貨建借入金等および連結決算時の円換算については、今後の為替変動によって、経営成績および財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。
金利変動によるリスク
岡谷鋼機グループは、金融機関からの借入金により事業資金を調達しています。金利情勢等を勘案し、主として相対的に金利の低い短期借入金で調達し、長期借入金についても金利スワップ等を利用して金利コスト低減に努めていますが、今後の金利変動によっては、経営成績および財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。
株価変動によるリスク
岡谷鋼機グループは、 事業戦略の一環として、重要な取引先および金融機関の株式を保有していますが、今後の株価動向によっては、経営成績および財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。
取引先の信用リスク
岡谷鋼機グループは、国内外の取引先に対し、営業債権・貸付金・保証等の形で信用を供与するとともに、商品の供給責任も有しています。取引先毎に適確な与信管理を行い、想定し得る回収リスクについては、情報に基づきこれまでのノウハウにて細心の対応をしており、また、仕入先の信用状況等の把握にも努めています。特定の取引先において、倒産等により債務不履行が生じた場合、経営成績および財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。
事業投資リスク
岡谷鋼機グループは、事業展開を図るため、新会社の設立、既存の会社への投資等を行なっています。新規投資については専門委員会で検討を行い、慎重を期していますが、投資先企業の企業価値が低下した場合、経営成績および財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。
カントリーリスク
岡谷鋼機グループは、海外との取引や海外での事業投資を行なっており、その国における政治や経済・社会情勢の変化、法的規制の変更などにより、代金の回収や事業継続が困難になるリスクを負っています。外部格付機関の情報をもとにカントリーリスクのランク付けを行うとともに、貿易保険を付保するなど、リスクの管理・ヘッジに努めていますが、実際に特定の国において代金の回収や事業継続が不能となる事態が発生した場合、経営成績および財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。
品質保証によるリスク
岡谷鋼機グループは、商社という特性から大半の商品は他社ブランド商品でありますが、一部グループ会社の製造した商品を岡谷鋼機グループが販売することがあります。品質管理には万全を期していますが、全ての商品について品質の不具合がなく、将来において品質問題が発生しないという保証はありません。大規模な品質問題が発生した場合、多額な補償損失が発生し、経営成績および財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。
また、環境関連の法令および規制により、国内外の取引先から環境負荷物質不使用についての保証を求められることがあります。専門委員会を中心に仕入先とも連携し慎重に対処いたしますが、不測の事態が発生した場合、取引に支障をきたし、その場合は経営成績および財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。
法的規制によるリスク
岡谷鋼機グループは、国内外においてさまざまな法令や規制の適用を受けて事業展開を行なっています。岡谷鋼機グループでは、コンプライアンスを経営上の重要な課題と位置付け、その強化に努めていますが、コンプライアンス上のリスクを完全に排除することはできません。岡谷鋼機グループの事業活動が法令や規制に抵触するような事態が発生したり、予期せぬ法令や規制の新設・変更が行なわれたりした場合、経営成績および財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。
情報システム・情報セキュリティに関するリスク
岡谷鋼機グループは、情報資産の有効な活用とその適切な保護・管理を情報セキュリティ基本方針として定め、そのための体制の確立や諸規程の整備を行うとともに、情報システムの安全性確保の観点からも各種対策を講じています。しかしながら、予期せぬ事故や障害による情報システムの機能不全や情報資産の漏洩等の事態が発生する可能性を完全に排除することはできません。かかる事態が発生した場合、当社の経営成績および財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。
自然災害等に係わるリスク
岡谷鋼機グループは、自然災害による事業活動への被害を最小限にとどめるため、災害対策マニュアルの策定等の対応を進めています。しかしながらかかる自然災害等の被害は完全に回避できるものではなく、また、想定をはるかに超える規模で発生する可能性もあり、かかる場合には事業活動に大きな影響を与える可能性があります。
役員・社員の内部統制によるリスク
岡谷鋼機グループは、コーポレート・ガバナンス、コンプライアンスおよびリスク管理を経営上の重要な課題と位置付けており、内部統制システム整備の基本方針を定め、同システムの継続的な充実・強化を図っています。業務運営においては役員・社員の不正および不法行為の防止に万全を期していますが、万一かかる行為が発生した場合、経営成績、財政状態および当社の社会的信用に悪影響を及ぼす可能性があります。